薬剤師の在宅医療の進め方~基本編~

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みなさんこんにちは!りつです!

今回は在宅医療についての記事になります。

この記事を読めば以下のようなことがわかります。

  • 在宅医療の基本
  • 在宅医療はどのように開始するのか?
  • 在宅業務の流れについて

 

目次

在宅医療の基本

在宅医療とは?

在宅医療とは、ご自宅・介護施設など患者さんが普段過ごされている場所で、医師や看護師、薬剤師などの医療スタッフが訪問し、診療や治療を行う医療のことです。

病院や診療所などの医療機関へ直接行く必要がないため、心身に重度の障害や病気を患っている方には特に手厚い医療と言えます。

 

従来の医療との違い

  • 場所:医療の場が「自宅」へ変わり、患者さんはよりリラックスした環境で医療を受けられます。
  • 主体:患者さん中心の医療となり、患者さんやご家族の希望に沿った医療計画を立てることができます。
  • 内容:診療だけでなく、日常生活のサポート、介護、リハビリなど、幅広いサービスを受けることができます。

 

在宅医療を受けるメリット

  • 通院の負担軽減:移動の負担が減ります。
  • 24時間体制の医療:緊急時にも迅速に対応できる体制が整っている場合があります。
  • 住み慣れた環境での療養:ご家族や友人とのふれあいを大切にし、心身ともに穏やかな日々を送ることができます。

 

在宅医療を受けるには

在宅医療を希望される場合は、かかりつけの医師にご相談ください。

医師が、患者さんの状態やご希望を総合的に判断し、在宅医療が適切かどうかを判断します。

 

在宅医療に関わる人々

  • 医師:診療、診断、治療計画の立案を行います。
  • 看護師:療養のサポート、薬の投与、褥瘡ケアなどを行います。
  • 薬剤師:薬の調剤、服薬指導を行います。
  • 介護福祉士:日常生活のサポート、身体介護を行います。
  • 理学療法士:リハビリテーションを行います。
  • 栄養士:食事療法の指導を行います。

 

在宅医療の費用

在宅医療は、医療保険もしくは介護保険が適用されます。

具体的な費用については、医療機関や介護保険事業所にご確認ください。

 

薬剤師の在宅医療の進め方:具体的なステップと注意点

薬剤師が在宅医療に関わることは、患者さんにとって大きなメリットをもたらします。

しかし、病院・薬局での業務とは異なる側面も多く、スムーズな開始と継続のために、いくつかのステップと注意点を押さえておくことが重要です。

 

1. 準備段階

  • 知識の習得:在宅医療に関する法律、ガイドライン、薬物療法の知識を深める。
  • スキルアップ:患者さんとのコミュニケーションスキル、アセスメント能力、多職種との連携能力を養う。
  • 環境整備:訪問に必要な物品(薬剤、調剤機器、記録用紙など)を準備する。
  • 保険薬局との連携:在宅医療に関する連携体制を構築する。

 

2. 患者さんとの出会い

  • 医師からの紹介:医師から、患者さんの病状や薬物療法に関する情報を提供してもらう。
  • 患者さんへの訪問:患者さんのお宅を訪問し、体調の変化、服薬状況、生活環境などを確認する。
  • 服薬指導:患者さんやご家族に、処方薬の効果や副作用、服用方法などを分かりやすく説明する。

 

3. 訪問の実施

  • 定期的な訪問:患者さんの状態に合わせて、定期的に訪問し、薬剤の調整や服薬指導を行う。
  • 薬剤管理:残薬の確認、薬剤の保管状況の確認、薬剤の廃棄などを行う。
  • 多職種との連携:医師、看護師、ケアマネジャーなど、他の医療・介護関係者と連携し、患者さんの状態を共有する。
  • 記録の整理:訪問記録を記録し、情報共有に努める。

 

4. その他

  • 緊急時の対応:緊急時に備え、連絡体制を整える。
  • 自己啓発:新しい知識やスキルを習得し、常に自己研鑽に努める。
  • 精神的なサポート:患者さんやご家族の精神的なサポートも行う。

 

在宅医療における薬剤師の役割

  • 薬物療法の専門家として:患者さんに最適な薬物療法を提供する。
  • 患者さんへのサポート:服薬に関する疑問や不安に対応し、患者さんのQOL向上に貢献する。
  • 多職種との連携:医療・介護チームの一員として、他の専門職と連携し、包括的なケアを提供する。

 

注意点

  • 患者さんのプライバシー保護:個人情報保護に十分配慮する。
  • 感染対策:コロナウイルス等の感染症対策を徹底する。
  • 安全管理:薬剤の取り扱いには細心の注意を払い、安全管理を徹底する。
  • 法律・倫理:関連する法律や倫理規定を遵守する。

 

まとめ

在宅医療における薬剤師の役割は、単に薬剤を提供するだけでなく、患者様やご家族の生活全般に関わる多岐にわたるものです。

患者様一人ひとりの状況に合わせたきめ細やかな対応が求められます。

また自己研鑽として、日本薬剤師会や各地域の薬剤師会が主催する研修会やセミナーに参加することもおすすめです。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回はより深く掘り下げた内容の記事を執筆いたしますので、そちらもお読みいただけると幸いです。

 

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