こんにちは、りつです!
薬局にはいろいろな方がいらっしゃいます。
中には少し不思議な方、チャーミングな方などがいらっしゃることがあります。
皆さんもご経験はないでしょうか?
今回はそんなユーモアのある患者さんを紹介していきたいと思います。
おみやげ(?)を持ってくる人
私が新人の時のお話です。
入社から約半年が経過して、ようやく業務を覚えてきた時にお会いした患者さんです。
経緯はこんな感じです。
私 :Aさん、こんにちは。
Aさん:こんにちは。今日もおみやげ持ってきたよ。
私 :え?おみやげ?
Aさん:これ!
Aさんは、おもむろに鞄から中身がつまったポリ袋を取り出しました。
そこにはAさんの処方されている内科・整形外科の薬のカラがたくさん入っていました。
私 :薬のカラのことだったんですね。びっくりしました😅
Aさん:いつも薬もらいに来るたびに持ってきているよ。
私 :そうだったんですね。私、新人なのでわからなかったです。
Aさん:そっか。これからよろしくね~。
私 :こちらこそよろしくお願いします。
こんな感じの出会いでした。
この方は常連で今でも来局のたびに、おみやげ(薬のカラ)を持ってきてくださいます(笑)
もう今では、待合室にいるAさんの顔がチラッと見えただけで「あっ、今日Aさんがいる!」と分かるようになりました。
「お会計は?」という人
お薬代は基本的に1~3割は負担していただくことになりますよね。
ただし生活保護、労災、乳幼児などの方に自己負担はありません。
当薬局に来られる患者さんには生活保護の方が数名いらっしゃいます。
その中でもBさん(男性)という生活保護の方は、平日は毎日うちに来ます。
休日・祝日を除いて本当に毎日です😅
薬局内には患者さん用の休憩スペースが用意してありますので、お迎えの待ち時間などに利用される方が多いです。
Bさんはお昼近くに来局し、休憩スペースのいつもの場所に着くと、スーパーから買ってきたお弁当を広げて食べ始めます。
食べ終えた後は、雑誌を読んだり、時折、待合室に置いてある飴をごそっと持って行ったりしています。
夕方16時くらいまでぼーっと過ごした後、気づくといなくなっています(ぬらりひょんという妖怪みたいですね)。
これが毎日続いています。
たまに処方箋を持ってくることもあるので、お話することはあります。
服薬指導が終わると、決まってレジに向かい
Bさん :お会計は?
事務さん:ないです。というやり取りが始まります。
もうパターン化していますので事務さんも慣れたものです。
何年も続いているので、お会計がないのを分かっててやってるんじゃ?と思いますが・・・。
また、朝早く出勤すると病院や薬局の近くをうろうろしているのをほぼ毎日見かけます。
先日は病院の近くでなぜか歌っていたようですが、一番早く出社する事務さん(お姉さん)を見つけると急に猛ダッシュで追いかけてきたそうです😱
その事務さんは怖くなって速攻で薬局に逃げて鍵をかけ、事なきを得たようです。
さらにBさんは従業員をよく観察しているようで、誰がどの車に乗っているかなども分かっているようです。
従業員が身内の不幸で数日お休みになった時や、急病で入院していた際も、
「○○(車種)の車の人、最近いないけどやめたんですか?」
と聞いてくることもよくありました。
ちょっと怖いですね💦
今後、何もないことを祈ります😅
一言も話さない人
おそらく私以外の先生方も、口数の少ない患者さんと接したことはあるかもしれません。
当薬局には来局してから帰るまで一言も話さないCさんという方がいらっしゃいます。
「~はどうですか?」といった質問では絶対に話さないので、できるだけ「はい/いいえ」で答えられるような質問をしています。
たとえばこんな感じですね。
私 :HbA1cは今回もあまり変わりなかったですか?
Cさん:・・・。(うなずく)
私 :前回7.5でしたけど、同じですか?
Cさん:・・・。(微動だにせず)
私 :(あれ?間違えたかな?)・・・7.4とかでした?
Cさん:・・・。(うなずく)
入社してからずっとこういうやり取りが続いていたのですが、
新卒の薬剤師(女の子)が入ってから少し状況が変わりました。
この子がCさんの服薬指導するようになってから、少しずつCさんが声を発するようになったのです。
最初、声を聞いた時はびっくりしたのを覚えています。全然話さないので😅
それから一部の女性には少し話をしてくれるようになりました。
私と上司には相変わらず話してくれませんが・・・。(若い女の子じゃないと話さないのか!)
めちゃめちゃ話す人
今度は逆におしゃべりが大好きな患者さんです。
お話をしていると長くなる方は意外と多くいらっしゃいます。
「家に帰ると話し相手がいないんだよね」とか
「お父さん(旦那様)とは話にならないからストレスがたまるの!だからここで聞いてもらいたくて」とか
話を聞いてもらいたいという方は案外多く感じます。
一通り心にたまっていたモヤモヤを吐き出すと、みなさん少し晴れやかな表情でお帰りになられます。
私は普段、愚痴を聞くと、聞き終わった後の疲れと嫌な気持ちが残って本当は苦手なんですよね😅
ただ不思議なことなんですが、薬局で患者さんの愚痴など聞く分には嫌な気分になったり疲れたりというのはあまりないですね。
笑うと幸せホルモンとも呼ばれるセロトニンが分泌されるからなのかもしれないですね。
また、ご自身の病気のことを詳しく知りたい人、健康食品はどういうのを摂ったらいいか?など健康になるためにかなり意欲的な方もいらっしゃいます。
勉強が足りていない部分は勉強し直して、後日患者さんに正しい情報をお伝えしています。
逆に患者さんから教わることもあります。
特に興味深く、聞き入ってしまうのが手術の時のお話ですね。
どういう風に麻酔を使ったり、どういった処置をするのか、意識はあるのか、その後の痛みなどは・・・
などなど少し生々しい所はあるのですが、実体験でしか分からないことは患者さんの方がよほどお詳しいです。
先日は白内障の手術を受けた方のお話を聞きましたが、怖いなあと思ってしまいました😓
でも視界がものすごくクリアになったからびっくりした!と大変喜んでらっしゃっていたのも印象的でした。
日々のお仕事の中でも、素敵な患者さんに出会えるとラッキーだなと思います。
高校時代の部活動のコーチは「一期一会」という言葉が好きで、よく人との出会いを大切にしなさいと言っておりました。
今後も素敵な出会いに感謝し、大切にしていきたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
今後も更新していきますので、またお読みいただけると嬉しいです。