みなさんこんにちは。りつです。
この記事では、薬の検索におすすめな「おくすり110番」の使い方についての記事になります。
この記事を読むと、以下のようなことがわかります。
- 銘柄の薬価差がわかる
- 薬の変更調剤の判断が簡単にできる
- 経過措置切れになっていないかどうかがわかる
※タイトルをクリックで該当サイトに飛べます。
おくすり110番
薬に関する疑問を解決してくれるサイトです。
とても便利なサイトなので、ベテランの方でも使っている方はかなり多いと思います。
特に「薬価サーチ」はおすすめで、私はほぼ毎日使用しています。
この機能は変更調剤をする上でかなり重宝します。
特に使用が想定されるのは以下のような場合です。
- 非採用の薬が処方された場合
- 他の銘柄へ変更する必要がある場合(出荷調整など)
- 類似剤形へ変更の可否の判断(例:普通錠→OD錠)
- 違う規格へ変更の可否の判断(例:5mg 0.5錠→2.5mg 1錠)
使い方
手順は以下のようになります。
例として、ベシケア錠2.5㎎(ソリフェナシンコハク酸塩)について検索してみます。
①薬価サーチをクリック
②薬品名の検索(全文字入力することで類似名の薬を排除できます)
③参照したい薬の「同効薬リスト」をクリック
④先発・後発品、他規格・他剤形を含めた全ての同効薬がリストアップされる
これを参照して卸へ在庫確認を取ったり、自社採用の他のものに変更できるかなどの判断ができます。
「後発」の行に「-」マークがついているものは先発品(もしくは基礎的医薬品・局方品)になります。
基本的に「後発」の記載があれば変更可能と判断できます。
※規格・剤形変更する際に薬価が高くなる場合は変更不可
薬価がわかると変更調剤できるかどうか判断できる
各メーカーによっては薬価が異なることが多々あります。
本サイトでは薬価を知ることもできるため「できるだけ安い薬を選びたい」と考えてる方にも役立ちます。
また、銘柄処方における規格・剤形変更をする際にも薬価は重要です。
例えば、以下のような処方を受けたとします。
ソリフェナシンコハク酸塩錠5mg「ツルハラ」 0.5錠
1日1回 夕食後 30日分
半分の規格がある場合は自家製剤加算は算定できませんし、手間もかかるため、できれば変更調剤をしたいところです。
ソリフェナシンコハク酸塩錠5mg「ツルハラ」の薬価は55.4円です。
同薬2.5mgは普通錠・OD錠どちらも全てのメーカーで薬価が25.9円です。
5mg0.5錠は55.4÷2=27.7円なので、2.5mg(25.9円)の方が安くなるため変更調剤が可能と判断できます。
他の銘柄で処方された場合も見てみましょう。
例えば、ソリフェナシンコハク酸塩錠5mg「サワイ」だった場合、
5mg0.5錠は43.5÷2=21.75円となり、2.5mg(25.9円)の方が高くなり変更調剤が不可と判断できます。
※厳密には、1剤1日分で点数化して五捨五超入の結果が高くならなければ可です。
経過措置切れの薬は表示されない
薬は販売中止になることがよくあります。
しかし中止になったから、即その薬で調剤できませんとなると大混乱が起こります。
そのため、経過措置という「販売中止の薬をこの期間までなら調剤しても良いですよ」という猶予が与えられます。
当然この期間を過ぎるとその薬は調剤できず、他の銘柄に変更、あるいは疑義照会にて他の同効薬に変更してもらうなどする必要があります。
本サイトでは経過措置切れになった薬は表示されなくなるため意外と便利です。
まとめ
まとめると、おくすり110番の薬価サーチは以下のようなメリットがあります。
- 変更調剤できるかどうかがわかる
- 他の銘柄へ変更する必要がある時に役立つ(出荷調整など)
- 経過措置切れの薬がわかる
おわりに
いかがでしたか?
薬剤師にとても役立つサイトの1つなので、ぜひ使っていただきたいと思います。
今回の記事がみなさんのお役に立てれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事もお読みいただけると嬉しいです。
それでは。