【書評】傲慢と善良/辻村深月

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今回は辻村深月さんの「傲慢と善良」の書評です。

2019年度第7回ブクログ大賞・小説部門大賞受賞作品、累計部数100万部突破のベストセラーです。

2024年に映画化もされました。

 

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目次

本書の概要

  • 作品名 :傲慢と善良
  • 著者  :辻村深月
  • 出版社 :朝日新聞出版
  • 出版日 :2019年3月5日
  • 頁数  :416ページ
  • ジャンル:恋愛・ミステリ

 

あらすじ

婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。
その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。
生きていく痛みと苦しさ。その先にあるはずの幸せ──。
2018年本屋大賞『かがみの孤城』の著者が贈る、圧倒的な”恋愛”小説。

朝日新聞出版より引用

 

感想

人間の持つ悩みや葛藤が、ぞっとするほどリアルに表現されています。

タイトルにある「傲慢」と「善良」は人間誰しも少なからず持ち合わせているものではありますが、本書を読み進めていく内に自分の内面を見つめさせられました。

続きが気になって時間を忘れて読んでいましたが、同時に本書から自分の未熟な部分が見透かされているようで恐ろしく感じました。

それでも最終的には人生における悩み・不安を解決するヒントをもらったような気がします。

本の帯に記載された「人生で一番刺さった小説との声続出」は誇張ではないと思いました。

 

総合評価

読み応え
5.0
意外性 
4.0
感動  
3.5

416ページとボリュームがあり読み応えがあります。

中盤に差し掛かる場面で、意外な真実が判明し引き込まれます。

涙なくしては見られないとまではいきませんが、ほんのりとした感動が味わえました。

 

おすすめする読者層

20~40代に特におすすめです。

理由としては登場人物の架・真実が30代であることと、マッチングアプリにより交際しているという点からです。

その年代に近しい読者であればより共感でき、本書に自然と没入できると思います。

 

まとめ

辻村深月さんの「傲慢と善良」の書評でした。

映画化もされており、ラストがオリジナル展開されているとのことなので気になるところです。

現実の残酷さなどをリアルに表現されている作品ですが、多くの方が読んで良かったと思える1冊であると思います。

未読の方はぜひお読みいただけると幸いです。

 

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今回の記事も最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回の記事もお読みいただけると嬉しいです。

それでは。

 

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