【薬剤師向け】「服薬指導がちょっとだけ上手になる本」レビュー

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みなさんこんにちは!りつです!

今回は児島悠史先生の新書「服薬指導がちょっとだけ上手になる本 薬の知識の使い方、話の進め方

」が発売されましたのでご紹介させていただきます。

この本を読むと以下のようなことがわかります。

  • 患者さんからの少し答えにくい質問に関して対応ができるようになる
  • 患者さんとコミュニケーションを上手にできるようになる
  • 信頼関係を築ける会話の仕方ができるようになる

 

目次

本書について

~目次~
第1章 なぜ“噛み合わない会話”になるのか
Q1 この花粉症の薬って、眠くなりますか?
Q2 この薬って、前の薬より“強い”ですか?
Q3 スタチン、いつまで飲み続ければ良い?
Q4 抗てんかん薬、ジェネリック医薬品に変えても大丈夫?
Q5 吸入薬、ちゃんと使えています(※吸入薬はちゃんと使えていますか? という質問に対して)

第2章 「いいですよ」とは言いづらい患者さんの“お願いごと”
Q6 家族が使っている湿布薬、もらっても良い?
Q7 余った薬を返品するので、返金してもらえないか?
Q8 「ワルファリン」を飲んでいる時は、「納豆」はちょっとだけでもダメ?
Q9 子どもの中耳炎に処方されている『クラバモックス』、美味しくて飲みやすい抗菌薬に変えてもらえませんか?
Q10 子どもが風邪で咳をしているので、咳止めを出してほしい
Q11 片頭痛の頓服薬(トリプタン系薬)、もっとたくさん欲しいのですが

第3章 “程度”で考えないと、患者さんを窮屈にしてしまうもの
Q12 アムロジピンを使っているけど、グレープフルーツジュースは飲んだらダメ?
Q13 「毎食後」の薬、幼稚園/学校に行っているので、お昼は飲ませられないのだけど
Q14 この健康食品、一緒に使っても良い?
Q15 「メトホルミン」を服用しているが、お酒はちょっとくらい飲んでも良い?
Q16 子どもの保湿剤、「お風呂上がりすぐ」の方が良いですか?
Q17 うっかり室温が30℃を超えていた、インスリンは大丈夫?

第4章 “答え方”を間違うと、とんでもない誤解やトラブルのもとになるもの
Q18 妊娠中でも「アセトアミノフェン」なら安全ですか?
Q19 吐き気止めの「ドンペリドン」を使っていたけど、妊娠中は飲んではいけなかった?
Q20 いつももらっている睡眠薬の「エスゾピクロン」、飲んだらすぐに効きますか?
Q21 睡眠薬を飲んでも眠れなくて……
Q22 塗り薬の「ステロイド」と「保湿剤」、どちらを先に塗布すれば良い?
Q23 この薬を飲んでから「めまい」がする、これって副作用

第5章 その発言の裏に潜む、患者さんの不安や誤解も解決する
Q24 インフルエンザのワクチン、本当に効果がある?
Q25 インフルエンザで受診したのに、抗ウイルス薬を処方してもらえなかったのはなぜ?
Q26 「オセルタミビル」を飲むと異常行動を起こすと聞いたので、飲ませたくない
Q27 風邪をひいたのに、抗生物質を処方してもらえないのはなぜ?
Q28 一番効く風邪薬をください
Q29 熱さましを使ったのに、子どもの熱が下がらない
Q30 週刊誌に、この薬は「飲んではいけない」と書いてあったので不安説明を始める前に

このようなラインナップになっております。

タイトルに服薬指導が「ちょっとだけ」上手くなる本と大変謙遜されておりますが、この内容を実践できれば服薬指導マスターと言っても過言ではないと思います

しかも明日からすぐ実践できる内容が、服薬指導の例も交えて解説されています。

本書で特に伝えたいのは「患者さんの視点になって考えましょう」ということだと思います。

そのために「薬剤師の説明で防ぎたいこと」「押さえておきたいポイント」についても解説されているため、非常に参考になります。

また章の最後にコラムもあり、「へぇ~」と思わず口にしてしまうような内容も書かれていてとても勉強になります。

 

児嶋先生の著書は、極力難しい表現・堅苦しい表現を避けているので、読み手にとてもやさしいのが特徴となっております。

そのため、本が苦手な方はもちろんのこと、薬学生(実務実習前に読んでおくのもおすすめです)でも理解できるような内容になっています。

 

※電子書籍版はR6/9/21現在では発売されておりませんのでご注意下さい。

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おわりに

いかがでしたでしょうか。

服薬指導はとても奥が深いもので、熟練の薬剤師の方々でも手こずる場面はあると思います。

特に新米薬剤師の方はなおのこと難しいと思います。

私も本書を読んで、理論の押し付けだけでなく、患者さんの目線から考えた説明・助言ができるよう改めて精進しようと思いました。

児嶋先生は本書以外にも良書を執筆されておりますので、ぜひご一読されることをおすすめします。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

次回の記事もお読みいただけると嬉しいです。

 

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