皆さんこんにちは!りつです!
今回はビジネス書の中で「会話術」についておすすめの書籍を4冊ご紹介します。
多くの方に共通しておすすめできる内容の本ですが、特にこんな方におすすめです。
- 話が長くなりやすい
- 相手から「どういうこと?」と聞き返されることが多い
- 報告書を作るのが苦手
- 会話が上手く続かない
①9割捨てて10倍伝わる「要約力」 最短・最速のコミュニケーションで成果は最大化する
この本は「要約力」を養うためのテクニックが学べる本です。
これはビジネスシーンではもちろん、日常会話の中でも役立つと思います。
本書ではまず、
死んでもこれだけは言っておく!
という最優先事項を決めておく意識を持つことが重要であると書かれています。
また、伝えやすさの工夫として「幹→枝→葉」という順番で話すと良いことが説明されています。
どういうことかというと、話の根幹となる部分を先に伝え、必要に応じて徐々に詳細を話していくようなイメージです。
また、語尾の選び方の重要性についても書かれています。
「~です」といった断定、「~のようです」といった体験寄りの推量など、語尾だけ取っても意味合い・印象は変わってきます。
細かい所ではありますが、語尾選びに気を遣える人は物事を正確に伝えられる人であり、誠実であると説明されています。
本書は、報告書・会話シーンにおける悪い例・改善例が書かれているためイメージしやすいです。
例文の内容が具体的なので、すぐにでも普段の自分の報告書・会話を意識して見直すことができると思います。
本書ではこれ以外にも要約力に関するテクニックが紹介されていますので、ぜひ皆さんにも読んでいただきたい1冊です。
②1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
この本は1分で伝わるように話を組み立てる方法について書かれています。
本書は冒頭で以下のようなことが述べられています。
- 人は、相手の話の80%は聞いていない
- 1分でまとまらない話は、結局何時間かけて話しても伝わらない
- どんな話でも「1分」で伝えることはできる
この前提を踏まえた上で話が進んでいきます。
本書で特に印象深かった内容を一部ご紹介します。
①根拠を3つ述べる
結論を言うからには根拠が必ずあります。
ただし根拠はたくさん話せば良いわけではなく、言い過ぎるとかえって印象に残らなくなります。
そのため、結論を述べたらその理由を3つに絞って話すのが良いとされています。
「私の主張は~です。理由は3点あります。1点目は~。2点目は~。3点目は~です。」
というような話の組み立て方をすると、説得力もあり印象に残りやすくなります。
②余計な言葉を削る
いらない言葉をいかに削るかが重要であると述べられています。
例えば、
- 「基本的に」
- 「先に述べたように」
- 「~の観点で」
このような言葉は話を文章を書く時などの例外を除いては不要です。
また、話が伝わらなくなる余計な話として以下のようなものが挙げられています。
- 「プロセス」を話す
- 気を遣いすぎる
- 自分の意見とは違うことを言う
- 笑いを入れる
ついやってしまいそうなことですが、これを削るだけで簡潔に伝わります。
③中学生が理解できるレベルの言葉しか使わない
社内やその業界内で通じる用語が、他の人には通じない可能性があります。
そうなると相手は話の中で迷子になってしまいます。
「聞き手は、その言葉を確実にわかるか?」と聞き手のことをしっかり想像しながら言葉を使う必要があるということが説明されています。
本当に一部だけ取り上げましたので、他にも1分間で伝えるポイントが随所に紹介されています。
気になった方はぜひお読みいただければと思います。
③人は話し方が9割
この本は相手から好かれる話し方のコツを教えてくれる本です。
本書は4章から構成されています。
ざっくりと以下のようなことが書かれています。
①話し方は「聞き方が9割」
②拡張話法をうまく使う
③嫌われる話し方を使わない
①会話の上で「相手の話を聞くこと」は一番重要です。
人間だれしも自分に関心を持ってほしい・認められたいという欲求があります。
相手の自己重要感を高めるためにも正しい聞き方を習得・実践することはとても大切です。
②拡張話法とは、感嘆・反復・共感・賞賛・質問の5つを指します。
この話法を効果的に使うことにより、相手に気持ちよく話してもらうことができます。
③嫌われる話し方のの例として、ネガティブな「でも」「だって」「どうせ」「ダメ」といった言葉を多用する、下ネタを話す、イジる、相手の話を奪う・・・などが紹介されています。
日常的に無意識に使ってしまっている話し方が、実は相手を不快にしている可能性があります。
相手の話を奪ってしまうことは私もたまにやってしまうことがあるので、特に注意したいと思います。
本書は著者の実体験を元に書かれています。
「話し方を変えて仕事でこんな良い影響があった」なども書かれており、とても参考になります。
本書の内容を実践すれば円満な人間関係を作れますし、仕事にも良い影響を与えるでしょう。
人間関係を良くしたいと思っている方には特におすすめできる本です。
また、この本の著者は「喜ばれる人になりなさい」という本も書かれています。
作中の中心となるのが著者のお母様の話ですが、この方がとてもユーモアがあり優しく素敵な方です。
「編集者が5回泣いた」と紹介されておりましたが、私もとても感動した内容でした。
「人は話し方が9割」がいいなと思ったら、ぜひ「喜ばれる人になりなさい」も読んでいただきたいなと思います。
④超雑談力 人づきあいが楽になる 誰とでも信頼関係が築ける
この本は雑談のコツについて書かれています。
基本ルール7つ、初対面編、知人/飲み会編、職場/ビジネス編の36場面について解説されています。
友人などにはもちろんのこと、初対面の人や取引先の方・上司などとの会話にも使えるような内容になっています。
冒頭より、たいていの人は、
①仕事や仲のいい人との、気を使わない、楽しいおしゃべり
②仕事の場面で、きちんと話す、大人としての会話
この2つくらいしか話のバリエーションを持っていないと述べられています。
そして雑談とはこのどちらでもない「第3の会話」であり、普通の会話とも違うため難しくて当たり前とのこと。
ただし、本書の話し方のルールを身に着ければ雑談で失敗することはなくなると思います。
本書も場面ごとに、①良い話し方、②悪い話し方が書かれていてイメージしやすいです。
一部抜粋してご紹介すると、
雑談のきっかけとして(P32~36 ルール03)
- エピソードや経験談を話す
- 時事ネタやニュースを話す
流行の時事ネタやニュースを話のきっかけにすると、会話が上滑りしてしまい、生の感情を話しにくため会話が盛り上がりにくいです。
対して、実際に体験したことは気持ちを乗せやすいので会話には「体験談」を話すことがおすすめされています。
おわりに
いかがでしたか?
①、②の本と④は想定される場面が違うため、一部真逆なことも書いてあります。
あくまでも話し方は場面によって柔軟な使い分けが必要です。
また、読んですぐに全部を実践しようとするのは難しいと思います。
「これは使えそう」と思ったものを自分なりにピックアップして、少しずつ実践するのが良いと思いますね。
今回の記事が参考になれば幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事もお読みいただけると嬉しいです。
それでは。