薬剤師になるには

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みなさんこんにちは!りつです!

今回は「どうしたら薬剤師になれるか?」についてお話していきたいと思います。

先に結論を言うと、以下のようなステップをクリアすることで薬剤師になることができます。

  • 高校卒業
  • 大学(6年制薬学部)を卒業
  • 薬剤師国家試験に合格

この過程について、実際に私がやってきたことも交えて解説したいと思います。

それではよろしくお願いいたします。

必要な箇所だけ読みたいという方は、目次の該当部分をお選びいただければと思います。

目次

薬剤師とはどういう職業か?

そもそも薬剤師は何をする職業なのでしょうか?

法律では以下のように規定されています。

薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする。

薬剤師法第一条より

法律は専門用語だらけでわかりづらいですね💦

少しかみ砕いた表現とすると、

  • 調剤・・・・・・・処方箋によって薬をそろえて患者さんに聞き取り・説明・お渡しする
  • 医薬品の供給・・・患者さんにちゃんと薬を提供する
  • 薬事衛生・・・・・調剤・薬の製造・保管・販売など+食品や水質検査などの環境衛生・犯罪の化学的鑑定など

こういうことをして日本に住む人の健康を守りましょうね!ということになります。

 

実際に働く場としては、病院・薬局・ドラッグストア・製薬会社などが一般的です。

教員免許を取る必要がありますので、かなり大変ですが中学校・高校の先生になることも可能です。

教職では他にも、大学の先生・薬学を教える塾講師になることもできます。

また少し特殊ですが、麻薬取締官・科捜研などの犯罪捜査にかかわるような職に就くこともできます。

こうしてみると薬剤師は専門職でありながら、仕事の幅が広いので自由度が高い職業であると言えますね。

 

薬剤師にはどうやったらなれる?

ここからが本題です。

薬剤師は国家資格なので、必要な教育課程を修了して国家試験に合格しなければなりません。

高校卒業 → 大学進学(6年制薬学部) → 卒業見込みor卒業 → 薬剤師国家受験 → 合格

このような流れとなります。

このステップは順番にクリアしていかなければなりません。

そのためにやっておきたいことをお話していきます。

 

高校でやっておくこと

  • 英語・数学・化学を履修する
  • できれば生物>物理を履修(どちらも履修できれば最高)
  • 国立大学を目指すならば、5教科7科目が入試で必要なためバランスよく勉強する

薬学部の入試では英語・数学・化学の3科目が一般的です。

高校によっては化学が選択制となっている所もあるかもしれません。

その場合は化学を選択していただければと思います。

また、理系科目として物理・生物も入学後に使うことになるので可能であれば選択しておくと有利かと思います。

私の高校では化学必修、物理・生物は選択科目でした。
物理を選択しましたが、生物を選択しておけば良かったと思っています。

その理由はこうです。

  • 生物は薬理学を学ぶ上で必要不可欠
  • 薬理学は1年生からずっと学んでいく分野なので、最初から生物の知識があるとわかりやすい
  • 物理系分野を学ぶのは2年生以降なので時間に余裕がある

生物の特に細胞に関する知識は、薬理学では呪いのように付きまといます。

薬の効くメカニズムとして、細胞壁に対する選択毒性、細胞周期のS期を選択的に阻害・・・等々出てきます。

1年生は薬理学の初歩の分野からスタートすると言えど、生物を理解した前提で話す教授もいると思います。(私の大学の教授はそうでした)

そのため生物を先に学んでおくと有利ではないかと思います。

一方で物理は、熱力学・原子の分野は薬学との関わりが深いのですが、力学・波・電磁気などは直接の関わりが薄いです。

(高校時代ドップラー効果の分野などは好きだったのに大学で出てこなかった気がします)

また物理化学などの物理系分野を学ぶのは2年生以降となるため、基礎を1年生で学べる猶予があります。

どちらを選べばよいか悩んでいる方は、個人的に生物を選択しておくことをおすすめします。

※物理・生物どちらも履修できなかったよ!という方へ・・・1年生で基礎科目として学ぶことができます!少し頑張る必要はありますがあきらめないで下さいね。

 

私立大学であれば冒頭の英語・数学・化学の3科目が一般的な入試科目となります。

推薦入試などであれば化学+英語または数学という2科目の形が多いと思います。

私は指定校推薦を使わせていただいたので2科目での受験でした。
ちなみに英語が苦手だったので数学を選択しました💦

 

また国公立大学の場合は共通テストを受ける関係上、5教科7科目が必須です。

その他にも、その大学における個別学力試験を受ける必要があります。

例えば、東北大学薬学部の一般入試では以下のような試験内容になります。

共通テスト
5教科7科目(450点満点)
【必】国語:国(100点)
《選》地歴:世B、日B、地理B(50点)
《選》公民:倫政経(50点)
【必】数学:数I・A、数II・B、簿記・会計、情報関係基礎 から2科目選択。(100点)
【必】理科:物、化、生 から2科目選択。(100点)
【必】外国語:英、独、仏、中、韓 から1科目選択。※英語はリスニングを含む。(100点 ※1)

地歴、公民から1科目選択。第1解答科目の成績を利用。
※1 英語は、リーディングを150点、リスニングを50点に換算して得た合計点(200点満点)を素点として利用。
数学の「簿記・会計」、「情報関係基礎」を選択解答できるのは普通科・理数科以外の者。総合学科の受験者については、当該学校の学科の原則履修科目・総合選択科目・自由選択科目において「数学II」及び「数学B」を設けていない場合に限り選択できる。
<第1段階選抜>入学志願者数が、募集人員の約4.0倍を上回った場合、第1段階選抜を行う。ただし第1段階選抜の倍率を緩和することがある。

個別学力試験
3教科4科目(1100点満点)
【必】数学:数I・数II・数III・数A・数B ※数Bは数列、ベクトル。(400点)
【必】理科:物基・物、化基・化(400点)
【必】外国語:コミ英I・コミ英II・コミ英III・英表I・英表II(300点)
スタディサプリ進路様HPより抜粋

なかなか恐ろしい試験内容ですよね・・・。

国公立大学を目指すのであれば、共通試験対策としてまんべんなく勉強をしつつ、個別学力試験対策として数学・英語・化学(東北大学では+物理)のレベルをかなり高める必要がありますね。

 

大学でやっておくこと

  • 遅くとも4年生からは勉強習慣を作る
  • 卒業論文を早いうちに完成させる
  • 6年生はひたすら勉強する

 

薬学部はカリキュラムがある程度決まっており、一般的な大学と違ってほぼ全ての講義に出席する必要があります。

※一部希望者のみ受講の講義もあるかもしれません(私の大学ではありました)

大学や年度によって若干異なると思いますが、私は以下のような講義内容でした。

(だいぶ省略していますが詳細を書くとかなり多くなります💦)

  • 1年生・・・物理・化学・生物・数学・英語・情報など基礎科目+薬理学(導入部分)など
  • 2年生・・・薬学英語・薬理学・解剖学・生化学・外国語(ドイツ語など選択制)・実習(実験)など
  • 3年生・・・薬理学・臨床系全般(病気と治療に関するもの)など
  • 4年生・・・共用試験(CBT)対策(講義も多数あり)、客観的臨床能力試験(OSCE)の実技試験対策など
  • 5年生・・・薬局・病院の実務実習、卒業研究(終わらなければ6年生まで続く)
  • 6年生・・・卒業論文作成、国家試験対策

賛否あるかと思いますが、1~3年生までは多少遊べる時間もあると思います。

もちろん最初からコツコツと勉強するのが一番ですが、遅くとも4年生からは真面目に勉強に取り組むのが良いと思います。

その理由として4年生は共通試験(CBT)と呼ばれる筆記試験があるためです。

これは薬局・病院の実務実習に行くにあたって十分な知識があるかどうかを試される全国共通の試験です。

ちゃんと勉強していれば解けるような試験なので過度な心配はいりませんが、出題範囲が広いので一夜漬けはさすがに無謀です。

また大学の講義も4年生からは、より専門性・難易度も高くなるのでここで勉強習慣を作るのが吉ですね。

 

5年生の半分は薬局・病院の実務実習、残りの半分を卒業研究に費やします(少しだけ講義もありました)。

実務実習は薬局・病院ともに各2ヶ月半という期間がありますが、卒業研究には明確な終了期間がありません。

つまり卒業論文が書けるまでのまとまった成果が得られるまでは、6年生に入っていても続けなければいけません。

ただ、5年生の間で余裕で終わったという人もいたので、研究内容にかなり左右される所かと思いますね。

相当に要領の良い人であれば、6年生に入る前に卒業論文を完成させることもできるかもしれません。

私は卒業研究は6年生の4月前半に終了、卒業論文は6月中に完成させました!

 

6年生の時点で卒業見込みとなった場合は、卒業前でも薬剤師国家試験を受けることができます。

逆を言うと、卒業見込みとならない(卒業試験に不合格)の場合、国家試験を受けられない点に注意してください。

また国家試験は年1回だけなので、もしも不合格になった場合はまた来年に受験することになります。

その場合、1年間は薬学ゼミナールなどの塾に通って勉強した後に再受験する方が多いですね。

なるべくストレートで合格するためには、大学6年生の1年間をいかに勉強に費やすかにかかっていると思います。

そのためにもやはり卒業研究・卒業論文を早い段階で終わらせてしまいたい所ですね。

 

まとめ

薬剤師になる手順

  • 高校卒業
  • 大学(6年制薬学部)を卒業
  • 薬剤師国家試験に合格

高校でやっておくこと

  • 英語・数学・化学を履修する
  • できれば生物>物理を履修(どちらも履修できれば最高)
  • 国立大学を目指すならば、英語・数学・化学・国語・社会の5教科も必要なためバランスよく勉強する

大学でやっておくこと

  • 遅くとも4年生からは勉強習慣を作る
  • 卒業論文を早いうちに完成させる
  • 6年生はひたすら勉強する

おわりに

どうでしたか?

私の両親は薬剤師でも医療関係の仕事に就いているわけでもありません。

当時は何もわからない状態でしたし、裕福な家庭ではなかったので少し無謀だったと思います。

また私は特別勉強ができるわけでもない凡人でしたが、それでも薬剤師になることができました。

大概の事は頑張れば何とかなりますので、皆さんも夢をあきらめないでほしいと思います。

この記事が将来薬剤師になりたいと思っている方の一助になれば幸いです。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回の記事もお読みいただけると嬉しいです。

それでは。

 

参考資料

東北大学薬学部/入試科目・日程情報【スタディサプリ進路】

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